よくある質問をカテゴリー別に掲載しております。
332. 石のお墓はいつごろから出来たの?
日本では、平安時代に仏教の伝来に伴い石工の技術も渡来人によってもたらされ、供養塔や墓石としての五輪塔、宝篋印塔、宝塔、多宝塔、層塔などが支配階級の間で出現しました。
その後、鎌倉時代~室町時代にかけて、禅宗の到来とともに位牌と戒名が中国から伝わる。その影響からか、位牌型の板碑や今日の墓石に近い角柱型のものもつくられるようになりました。
江戸時代になると檀家制度が確立し、人々に先祖に対する供養や葬儀、墓など仏事が生活の中に定着したことにより、庶民まで墓石を建立するようになりました。墓石に家紋を入れるようになったのはその頃からだそうです。
335. お墓が出来る前はどうやって葬ってたの?
お墓は脈々と太古から脈々と伝わってきた、人々の祈りの造形です。
人が亡くなったらお墓を建てなければならないという法律は世界中どこにもありません。
ですが、人類は太古の時代からお墓を作り続けてきました。なぜでしょうか。
今から7万年前、ネアンデルタール人が死者に花を手向けていたことが考古学で明らかとなっています。
これがお墓作りの原点ではないでしょうか。
従ってお墓は慣習や習慣で建てるものではなく、人類の証とも言える死者への哀悼、 追憶の心、仏教でいうところの供養の心によって建てる祈りの造形なのです。
337. お墓の写真を撮ったりするのはダメなの?
ふざけた物や、そこに眠る方々を冒涜するもので無いなら大丈夫だと思います。
339. お墓と仏壇、どちらかがあればいいの?
どちらも必要です。
お仏壇は故人様に手を合わせる場所ではなく、ご本尊様に手を合わせる場所です。
真言宗であれば大日如来・浄土宗なら阿弥陀如来です。
お仏壇で、お題目を唱えご本尊様にご先祖様の冥福をお祈りします。
お墓はお骨を納める場所ですので、皆様でお墓参りに来て故人様と語らう場所になります。
344. お墓に入った御骨は土になるのにどれくらいかかるの?
一概には言えませんが、土に埋められた状態で50年以上はかかるかと思います。
土葬のご遺体が100年以上たっていても、まるまるお骨がある状態だった事例もあるようです。土にどの程度触れているか、土壌が酸性かアルカリ性かでも違ってくるようです。
TVなどで見る1000年も前のミイラが土に触れていないせいで、きれいに残っているのもその例です。
また最近の焼骨方法が高温で一気に行うため、骨のカルシウムがセラミック化して分解されにくいとも言われています。
345. お盆の起源は?
お盆の始まりはインド語のサンスクリット語、ウラバンナ(逆さ吊り)を漢字で音写した物で、「盂蘭盆会」これがお盆の正式名です。
盂蘭盆会には逆さ刷りにされる様な苦しみを取り除くと言う意味があり盂蘭盆経の中に由来となったエピソードがございます。
お釈迦様の弟子の中で、神通第一とされている目連様が、ある時、神通力によって亡き母がなんと餓鬼道に落ちて逆さ吊りにされて苦しんでいると知りました。ビックリした目連様はどうしたら母親を救えるのか、お釈迦様に相談しにいきました。するとお釈迦様は、「お前が多くの人に施しをすれば母親は救われる」と言われました。そこで、目連様はお釈迦様の教えにしたがい、90日間の修行を終えた僧たちが7月15日に集まるので、飲食物をささげて多くの僧におもてなしを行いました。そうとすると、その功徳によって母親は、餓鬼の苦しみから救われました。
この7月15日(旧暦)がお盆の始まりとされ、今でもお盆にはお供え物を用意し供養をすることで功徳が得られるとされています。
346. 御彼岸の起源は?
お彼岸は諸説ありますが「観無量寿経」にのっとっているのではないかと言われています。
お彼岸の言葉自体は極楽浄土の事を指します。一般的に仏様のいる世界。いわゆるあの世の事になります。反対に「この世」の事を「穢土」「此岸」といいます。
お彼岸のお参りの起源は「観無量寿経」の「日想観」によるといわれています。
「観無量寿経」のざっくりとしたあらすじは、お釈迦様に救いを求めた韋提希(いだいけ)に対し、お釈迦様は様々な仏様の浄土をみせます。その中で韋提希は「阿弥陀佛の極楽浄土」を選びます。そして韋提希が「私はお釈迦様の力で極楽浄土が見れましたけど、お釈迦様が亡くなられた後はどうしたらよいのでしょう」と尋ねます。それに対し「西に向きて日没を見て心を定めよ」と極楽浄土を観察(かんざつ)される方法を最初にあげられました(このあと何種類も方法があります)。この観無量寿経の主旨は阿弥陀仏(別名「無量寿佛」)の浄土を観察する方法を説いたものになります。
これがもととなり太陽が真西に沈む春分の日と秋分の日を修行期間とされ、「彼岸」を想うことが亡くなられた方を想うことにつながり、お墓参りが一般的になったと考えられます。
347. 御戒名はなぜつけるの?
人が亡くなって仏様の国に向かうにあたり引導を授けられ、仏弟子になると言われており、御戒名はその為の名前だと言われていますが、今日では御戒名に入れられた文字でその方が生前どんなお方で有ったかが偲べるようになっております、自分のご先祖様になぜこの文字が使われているのかを考えてみるのも、そのご先祖様の事を考え、また思い出すと言う素晴らしい御供養になると思います。
352. お墓にお願い事をするのはダメなの?
ダメとはいいませんが、お墓はご先祖様に感謝する場所なので、願いをかなえたいという気持ちよりも、亡くなった人への感謝の気持ちで手を合わせるのがいいと思います。そうすればいつでも見守ってくれるでしょう。
355. 両隣りのお墓にお供えを上げている人がいるけどなぜ?
地域によっての習慣かと思いますが、お墓参りの時に周りの皆様にもお供えをされます。
お参りされる方によっては、お隣の草も引いたりお線香をあげたりされます。
最近ではあまりお見掛けしまくなりましたが、どうしても気になる時は管理事務所にご相談してみて下さい。