よくある質問をカテゴリー別に掲載しております。
100. 永代供養墓(合祀墓)のメリット・デメリット。
永代供養墓とは、「合祀墓」「合同墓」「共同墓」「集合墓」「合葬納骨堂」など、様々な呼ばれ方があります。
寺院や霊園によっては固有の呼び方をしている所もあります。
永代供養墓のメリットと致しましては、比較的費用が抑えられ、承継者がおられない場合に後々の心配が少ないことや駅の近くなどの立地が良い場所にある場合が多いと言えます。
また、デメリットと致しましては、形式にもよりますが、合祀された遺骨は取り出すことができないことは、大きな問題です。居住地の移転などに伴い、お墓やお骨を移動したい場合、合祀型の永代供養墓では、個別に取り出す事が出来ない事が殆どです。また、お墓の掃除をして、お花やお線香を供えるという形に安らぎを感じている人には抵抗感があると思います。したがって、お参りすることの意味が見出しにくいかもしれません。そして、故人への想いは、近親の遺族だけのものでは無く、それ以外の遺族の方や、ご友人知人の方への配慮も必要です。近親の遺族はそれで良いと思っている事も、その他の遺族ご友人にとっては納得できないことがあるのも事実です。
例えば、他の方とお墓が同じであるため、他の方のへの遠慮を感じたりするケースも多いようです。
永代供養墓への納骨をお考えの際は、様々な方へご相談になって判断する事をお薦めいたします。
101. 樹木葬のメリット・デメリット。
樹木葬の多くは個人墓で家族墓のように承継を必要としない場合が多いので跡がない方にはそこがメリット。
デメリットは埋葬後お骨を取り出せない。実際には複数の個人墓で一本の樹木を囲んでるだけで名前から思い描くイメージとは違う形態も多いでしょう。
102. 納骨堂のメリット・デメリット。
メリット
天候に関係なくお参りができる
墓じまいの費用はほぼない
お墓にくらべ初期投資が抑えられる場合もある
デメリット
件数が多すぎる傾向にあり、お盆や彼岸などにはお参りができない(むしろ入れない)
ランニングコストがかかるため管理料が墓地に比べ高額なことが多い
コンクリート建造物なので50年後(建て替え?)にどうなるか誰もわからない
おまいりに行かなくても良いという安心感からか(またお盆などに行けないという事実からか)実際お墓参りが少ない
建物に人がいない空間は外に比べ非常にさみしく感じる
跡継ぎがいない人でも安心という事は、将来の運営に不安がある
都心にあることが多いため、あふれたお骨を埋葬する場所は別の墓地になる
供養となる献花などができない。
103. 散骨のメリット・デメリット。
メリットは費用がお墓より抑えられる。承継の必要がないので跡がいない方などにはメリットかも。
デメリットはお骨が無くなるので後の供養が不十分になる場合も。また遺骨を粉状にする事に抵抗のある方もいます。故人の遺志で散骨を希望されてもすべてを流すのではなく一部を海に還して一部はお墓に納めて供養を続けるのが良いのではないでしょうか。
215. 永代供養墓は永久に供養してもらえるのですか?
永代供養というと、永遠に供養してくれるような、イメージを持ってしまいがちですが、一般的には33回忌や50回忌でお骨を合祀し、個別墓を閉めるケースが多いようです。
216. 合祀墓ってなんですか?
他の方の遺骨と合同で納められるお墓です。
223. 樹木葬もお墓と言うのですか?
樹木葬は石のお墓と同様に墓埋法に基づいた屋外型の墓地です。墓碑の代わりに樹木を植えて許可を得た区画に埋葬します。
283. 散骨について教えて下さい。
散骨とは、一般的には、火葬された遺体を粉末状にし海・山・川などに撒く葬送のことを言います。
もともと散骨を伝統的・宗教的に行なっている国もあります(ブータンなど)。
日本では「墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)」という法律ではお墓や納骨堂に納めることについての規制はありますが、それ以外の葬送方法について言及されていません。ですので墓埋法上では散骨は可能です。
また刑法190条の死体遺棄罪にあたるのではないかということも言われますが、法務省の見解では「節度をもって行なわれる限りは違法性はない」となっておりますので、普通に葬送が行なわれる限り、法的な問題はないと言えると思います。
問題は、「周辺への配慮」にあると思います。過去に散骨場所の周辺住民とのトラブルに発展することはあります。
例えば、海に撒く場合、港や養殖場の付近には撒けないですから、迷惑をかけない沖合いまで出る必要があります。
土地に撒く場合は、(例え奥深い山中であっても)他人の所有地には無断で撒けませんから必ず許可をもらう必要はあります。過去には水源地近くに散骨してトラブルになった例や農業が盛んな土地で散骨されると農作物に風評被害が出てしまうから散骨に規制をかけた条例ができた例があります。
また自分が所有している土地であっても、近隣の方は嫌悪するでしょうから散骨はしにくいと思われます。そもそも自分の土地に散骨してしまったら、その土地は売却しづらくなり将来土地の転売は困難になるでしょう。自分の土地だけが売れないのならともかく近隣の方の地価も下落し損害賠償を求められるようなことも起こるかもしれません。
こう考えると「お墓など墳墓と認められた場所」以外の土地に散骨することは難しいといえます。ですので散骨するなら海や空(最近は宇宙葬というのもあるそうです)ということになると思います。
また、一口に散骨と言っても「遺体の一部を埋葬し一部を散骨する場合」と「埋葬する場所を用意せずすべてを散骨する場合」とでは大きく違ってくると思います。
現在は「一部を散骨する」方が多いようで、これは「焼骨の一部を小瓶に入れてさらさらと撒く」イメージがあります。しかし、もし「全部を撒く」となったらお骨は相当な量になります。
「小瓶に入れてさらさらと撒く」というイメージとはほど遠いものになると思われます。現時点ではそうする方は少ないので問題になっていませんが、増えてきたら厳しい規制がかかってくることが想像されます。
284. 樹木葬とお墓の違いを教えて下さい?
樹木葬という現代の形式は1999年に出来た物ですが自然葬自体は古くからあります。しかし、ご家族の賛同を得られないのが最大の問題点となります。樹木葬の定義も確実なものはなく、各霊園が勝手に言っているだけなので、形状も様々です。
お墓との違いは納骨する方の制限や、管理的な問題が歩かないかの違いでしょう。
古くからの霊苑を管理しているものからしますと、「植樹」と「芝」に関してはかなりの警戒心を抱いてしまいます。特に古い霊苑などは規則に「新たな植樹の禁止」をうたっていることもあり、樹木が育った時の大変さを身をもって知っているので、樹木葬はしていないと思います。ほとんどが歴史の浅い霊苑が新商品として提案しているものになります。
わたくしも樹木葬と称し「桜」を植えている霊苑を見たことがありますが、最も考えられない(お墓に隣接して植えてはいけない)樹木の種類が「桜」です。桜は地表表面を盛り上げる根を増やすので、将来的に周りを壊します。また「芝」かなり手入れが大変なものになります。少し手を加えないとお墓の隙間に侵入するため、接着面をはがしてしまう危険性があります。
上記の問題点はすでに何度もお墓の真横の樹木や芝を何度も除去したことがあるのでわかっていることです。
古くからある石材店ならば樹木の強さ、植物全般の生命力を侮ってはいけないことを知っているので、樹木そのものを警戒します。そもそも樹木葬の形式は別段目新しいものでなく、手入れの大変さから近代の(園内に景観用の植樹しかされていない)公園墓地になった背景を知っているので、それらも吟味し選択したほうが良いと思います。
302. 永代供養ってなんですか?
永代供養とは、お墓参りをしてくれる人がいない、またはお墓参りに行けない方に代わって、寺院や霊園が管理や供養をしてくれる埋葬方法のことを指します。 ただ、「永代」といっても、「未来永劫」という意味ではなく、遺骨の安置期間には一定の期限が設けられています。 一般的には、33回忌までを期限とするところが多いようです。