よくある質問をカテゴリー別に掲載しております。
252. 霊園によってお墓の価格が違うのはなぜですか?
墓石は自然のものですので基本的に定価はありません。霊園や寺院の違い、または土地の立地や区画の場所により様々ですが数十万円から数千万円かかる場合もあります。価格が高いところほど格式や利便性が良いと言えるかもしれません。
253. お墓の色は意味がありますか?
意味というより、地域によって差があるように思います。関西では近くで採れる石が白色系が多いので、必然的に白色の石に馴染みがありますから、白色を好まれる方が多いです。逆に関東・東北地方は黒色の石がよく採れますから黒色の石に馴染みがあり、黒色のお墓を好まれる方が多いです。
254. お墓の形について教えて下さい?
大きく分けまして・①和型・②神道型・③丘カロート型・④オリジナル墓の4つがあります。
① 和型 昔からある形で関西では一番多くあるお墓です。
もう少し分けると、京都型、大阪型、神戸型があります。
見た目はほとんど変わりませんが、地域の形で大阪と神戸は現在ほとんどが神戸型です。
皆様がお墓をイメージするのも和型が多いかと思いますが、今でも一番多く建立されています。
② 神道型 神社様のお墓です。
特徴的なのが一番上の石がとがった形になっていて長くなっています。
剣をイメージした形で正面は○○家奥都城・〇〇家奥津城と彫刻することが多いようです。
霊園によっては高さの規定があり一番上の石が高くない形もあります。
③ 丘カロート型(地上型)
近年関西でも増えてきましたが、箱型の納骨室でお骨を納める事のできる形です。
箱形の上に和型の石碑や洋風の石碑を乗せます、関西ではお骨をツボから出してご納骨致しますが、この丘カロート型はツボごとご納骨できます。
しかし、納骨するお部屋が一杯になるとお土にお骨を納めますので、考え方としては将来お土に帰る事は変わりません。
④ その他(オリジナル墓)
霊園によって決まった形がある場合と全くオリジナルで建立されるケースがあります。
故人様や建立される方の想いで、自由なお墓を建立していただけます。
関西では阪神の震災があってから、地震の時にお墓が倒れるのではないかと、背の低い洋風のお墓が増えてきましたが、現在でもまだ和型の方が多いようです。
256. お墓のデザインは自分で決める事はできる?
決める事ができます。
古い墓所に行きますと同じ大きさで同じ形のお墓がたくさん建立されています。お寺様の場合は宗教上の理由もありますが、どちらかと言いますと「お墓の事なのであまり目立った事をしたくない、お隣さんと同じでいい」と、言うようなお話が多いようです。
最近ではセット墓所の販売で決まった形がある事もありますが、フリー区画の墓所などでは、自由にお墓の形を決める事ができます。
259. 自宅の庭にお墓を建立してもいいの?
お墓の管理については、墓地埋葬法により都道府県知事の定める墓地に限るとされています。墓地の運営や管理の許可を受けられるのは、宗教法人、公益法人、地方公共団体に限定されるため、現在は個人で墓地を持つ事はできません。たとえ自分の土地であっても、自宅の庭や裏山などにお墓を作ることはできません。
261. お墓でやってはダメなことって何かありますか?
静かにおとなしくしていなければならないなんてことはありませんが、基本的に清浄であるべき場所ではありますし他家のお墓もあることですから、過度に汚したり、過度に騒いだりするようなことは慎むべきかと思います。
264. お墓を建てるのに縁起が悪い日はありますか?
お墓を建立する時に良い日悪い日はございません。
良く質問されますのが大安や仏滅のことですが、仏教とは全く関係ありません。
仏教では占い事は行いません。
ちなみに神道とも関係はありません。
日本人にはなじみのある言葉ですが、意外と関係ないようです。
265. ペットもお墓に入れますか?
断られることが多いですが、可能な霊園もあるようです。もともとお墓をお持ちの場合は、管理者に相談してみる必要があります。
そもそも仏教の一部宗派ではペットと人を同一視できないというところもあり、ペットは「不浄なもの」とみなされる場合もあります。最近はペットを家族同様に思う方が大変多くなってきており、一緒に埋葬したいという方も増えています。しかし、それに対して嫌悪感をお持ちの方もおられるのです。特に霊園は多くの人が共同で使用するものですから、そういった方への配慮も必要になるわけです。
「ペットを埋葬してもよい」ことを前提に開発された霊園なら問題ないですが、既存の霊園に「ペットを埋葬してもよい」という規則に変更するには、反対される方も多いと思われるため難しいのだと思います。
269. お墓を建てる向きは決まりがありますか?
特に決まっていることはありません。
ただ、よく東向きや南向きがいいと言われることがあります。
浄土系の宗派では西方浄土といって仏様は西におられるとされています。
西に向って拝むのためにお墓を東向きに建てるということにはなります。
また、一般的に東向き・南向きは日中に太陽の光がよく当たります。
日当たりがよく湿気の少ないところということで好まれる傾向にあります。
しかし、それも場所によりけりで、必ずしも東・南向きが日当たりがよいとは限りませんので、気にしすぎないほうがよいかと思います。
270. お墓にロウソク立ては必要ですか?
線香立て(香炉)と花立て、ローソク立ては、三具足といい代表的な仏具です。よく見かけるお墓には、花立てとローソク立てがそれぞれ一対あり、五具足と呼ばれます。最近は、デザイン重視のお墓も増えてきて、基本的な仏具であっても付けていないお墓もよく見かけます。もちろん、家族の故人を偲ぶ気持ち、供養する心があれば形にとらわれることはないかもしれませんが、付けてあればより丁寧なお祀りの仕方ともいえるかもしれません。