よくある質問をカテゴリー別に掲載しております。
64. お墓を売ることはできますか
お墓を売ることはできません。
お墓は土地を購入して得たのではなく、墓所として使用する権利を得たことになります。不動産のように所有権ではなく、使用権なので転売などすることはできません。また、墓所使用料の返金を求めることもできませんし、返還する際は原状回復義務により更地に戻しての返還義務がありますので、逆に撤去工事や墓石処分代などで費用が掛かります。
65. 土葬のお墓の移転はできますか。
土葬からの改葬もできます。
お坊様にお性根抜きを行なっていただき、遺体を掘り起こします。この遺体を新しい場所に埋葬するには火葬が必要です。火葬されないと新しい場所に埋葬ができないからです。また、火葬するには洗骨(遺体の洗浄)が必要です。火葬場には土葬された遺体のままでは持ち込めないからです。これには専門技術が必要なので、専門業者に依頼する必要があります。
66. 何でお墓が必要なの
今まで身近で一緒に暮らしてきた人が突然いなくなってしまったら、悲しく思いますよね。
葬儀を済ませ火葬された遺骨をどうされますか?
悲しいからそのまま家において置く?
でも、そのままにしておいて、もし自分に何かが起こったら残された家族がその遺骨をどうするのかもっと困りますよね。ですのでいずれは遺骨をどうにかしなければなりませんよね。
ではどうしますか?散骨ですか?これっきりさようならすることになりますよ。思い出だけ心に留めておいてその人と決別をするお気持ちならそれでもよいかもしれません。でもあなたはまだ生き続けるのです。人間生きていく中できっと、困ったり・悩んだりすることが起きます。そういうときは相談できる身近な人に話してアドバイスをもらったりすることもあるでしょう。でも、必ずしも生きている方だけが相談に乗ってくれるわけではないです。大切なあの人の遺骨を納めたお墓に行ってみてください。できれば一人で、それもまわりに人が少ないときの方がいいです。そして生前のその人を思い出しながら悩みや相談事を話してみてください。誰も回答を返してはこないのに、意外とすんなり答えが出ることがあります。答えが出なくても自分の気持ちが固まることがあります。結局は、自分ひとりで決断しているのですが。お墓にはそういった効果があります。その人の前では素直に話せるからかもしれません。お墓は、安らいだり、元気が出たり、勇気が湧いたり、優しい気持ちになれたりする不思議な効果がある自分だけの場所なんです。一般にいう「パワースポット」は人々に力を与える不思議な場所ですが、お墓はあなたや身近な方にだけ力を与える「マイパワースポット」なのです。
71. いつからお墓はあるの?
古事記に出てくるイザナミ・イザナギのお話で最後に黄泉の国とこの世を分けた石、千引岩(チビキ岩)が最初のお墓とお寺様にお聞きした事があります。
縄文時代ではネアンデルタール人が死者を埋葬し、石器を副葬していたようです。
現在のお墓の形になったのは江戸中期からですが、故人様を敬う気持ちは古くからあり、たまたまその形が丈夫な御影石になったと言う事だと思います。
72. お墓はどうして高い?
石自体の生産量が低く、また様々な職人の手が入るからです。
石塔に用いられる石は、建築に用いられる石と同じものもありますが、建築用と石塔用では石塔用のほうが明らかに高値になっています。
まず建築用は規格製品になるため、大量生産が可能です。また、一度に使われるものも多いため、同じ規格の大量購入が可能になります。また、面積等の大きさから多少のムラやボセと呼ばれる黒点なども問題視されません。施工業者も、割れやキズなども考慮して仕入れる為、検品もかなり緩く生産されています。
それに対し石塔は受注生産になります。それぞれの地域、サイズ、お客様事すべてバラバラですので、大量生産ができません。またキズや割れは当たり前ですがムラ・ボセなども規格外になるため、検品が非常に厳しく建築用と比べ、生産量は少なくなってしまう分、建築材と比べ高値で取引されます。採石場としては建築材で販売するよりも石塔用で販売出来たほうが高値で取引できるうえに、埋蔵量の価値が変わるため、石塔用ではじかれたものを建築用に出荷する山もあります。
また、石塔が出来上がるまでに販売・設計・採掘元・製品加工・磨き・検品・運送・彫刻・施工とそれぞれのスペシャリストがいる為、どうしても人件費がかかります。問いのお答えとしては、こういった様々な過程を経て皆様のご要望の物が出来上がるためとなります。
74. どこの国も家族で(代々)でお墓を使うのか?
国によって、埋葬方法によってかわります。
例えば西洋などでは土葬が一般的ですので個人のお墓が一般的になります。また、中国では夫婦のお墓が多い様です。本来日本でも個人のお墓が主流でした。現在の家族墓は割と近代になります。それはどの家庭でも「花崗岩」にて石塔が作れるようになった為と、江戸に家制度が一般化したことも理由の一つと考えられます。それまでは土葬も盛んでしたし、石も近代ほど長持ちしなかったためほとんどが個人墓でした。技術の進化もさることながら、栄えている家は先祖を大事にしていることなどから、現代の家墓が主流になったと考えられます。
79. お墓の形に意味があるの?
昔は地域や宗派によって、お墓の形に意味を持たせていたこともあるようですが、現在は、特に意味があるというよりも、デザイン性などで形が決められていると言えます。
尚、一例として申し上げますと、昔からよくある和型のお墓の場合ですが、一般的に台となる石が2段に重ねてあります。その上に棹石が積まれています。こちらの棹石を天とみたてており、二段目の台石を人、さらに下の台石を地とみたてています。 つまり、お墓の形は天・地・人の3つにみたてているという意味があると言われています。
82. ロッカールーム(納骨壇)みたいな方が良いんじゃない?
本来納骨壇はお墓を建てるまで、お寺の納骨壇に一時的にお預けするところです。仏様がお土に還り新しく生まれ変わるために、お墓に納める方が仏様にとって最良だと思います。
83. 樹木葬って流行ってるんやろ?
樹木葬という言葉は最近よくお聞きしますが、少し小さめのお墓が木の近くにあるだけの違いで、その他はお墓と大きく違いません、言い方が新しいと言う事だと思います。
85. 中古はないの?
宗旨宗派不問の霊園の場合、霊苑の規則などによる制限はあまりないようですが、事前の確認は必要でしょう。そのお墓に入れるかどうかは、墓所の名義人の意向によります。名義人が同意するのであれば、国籍や宗教に関係なく入れます。お寺の墓地の場合、墓地を管理しているお寺さんに確認する必要があります。